COLUMN

コラム

REDで口コミを増やす仕組み:中国SNSマーケティングの戦略

REDで口コミを増やす仕組み:中国SNSマーケティングの戦略 コラム
陳 逸翔

監修者

株式会社篤月

陳 逸翔

広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。

REDの口コミ拡散の仕組み


RED(小紅書)は、3億人以上のユーザーを持つ中国の主要なSNSプラットフォームです。

ほかのSNSプラットフォームとは違う最大の特徴は口コミ文化です。

RED(小紅書)における口コミは、商品やサービスへの関心を植え付ける行為を指しており、ユーザーが自発的に商品体験やレビューを投稿することで、自然な形で購買意欲を喚起しています。

RED(小紅書)のアルゴリズムは、高品質なコンテンツを優先的に表示し、いいねや保存数、コメント数などのエンゲージメント指標に基づいて拡散力を決定します。

中でも注目すべき点は、フォロワー数が少ないユーザーでもコンテンツの質が高ければ多くのユーザーにリーチできるという民主的な仕組みです。

この仕組みによって、真実性の高い口コミが自然に広がり、消費者の購買決定に大きな影響を与えています。

中国でビジネスを展開する企業がこの特殊な仕組みを活用するには、まず自社製品の魅力を的確に伝えられる良質なコンテンツを継続的に投稿し、コメントやDMなどでユーザーと積極的に対話する姿勢が必要です。

口コミ増加のNG行為


中国では2023年5月に「インターネット広告管理弁法」が施行され、SNSマーケティングに対する規制が大幅に強化されました。

規制強化によって、SNSの運用側が特に注意すべきことは、ステルスマーケティングの明確な禁止です。

同法第9条では、消費者に広告であることを認識させる必要性が規定されており、商品レビューや体験談に購入リンクを付加する場合、目立つ位置に「広告」と明示することが義務付けられています。

この義務に違反した場合は、広告主や広告発行者に対して5千元から3万元の罰金が科される可能性があります。

また、虚偽の口コミや不自然に大量のポジティブレビューを投稿する行為も厳しく取り締まられています。

そのため、従業員や関係者に口コミ投稿を強制したり、報酬と引き換えに好意的なレビューを依頼したりする行為は、法的リスクだけでなくブランドの信頼性を大きく損なう結果につながるため、避けなくてはなりません。

さらに、医療・医薬品・保健食品などの広告は事前審査が必須であり、「最高」「第一」などの過剰的・絶対的な表現も禁止されています。

参考記事:https://www.jetro.go.jp/ext_images/world/asia/cn/ip/law/pdf/admin/20230501.pdf

確実に口コミを増やす


RED(小紅書)で確実に口コミを増やすためには、KOLだけでなく、KOCの活用が鍵となります。

KOCとは、フォロワー数はKOLと比べて少ないものの、特定のコミュニティで強い影響力を持つ一般のファンのことを指します。

RED(小紅書)では、KOCに実体験に基づいたリアルな声を投稿してもらうことで、情報の信頼性が飛躍的に高まる傾向があります。

具体的なマーケティング施策としては、店舗や施設に来店した中国人客に対し、その場でREDに投稿してもらうギフティングキャンペーンが有効です。

しかし、単に投稿を促すだけでなく、思わず写真を撮りたくなるような映える仕掛けや、中国独自のトレンドを押さえたキーワードを盛り込めるようにある程度ガイドすることが重要です。

そのためには、中国出身スタッフの感性を活かし、ネイティブにとって違和感がなく、共感を生みやすいテキストを作成してもらうことがおすすめです。

口コミを売上に変える


RED(小紅書)の口コミを売上に反映させるには、まずユーザーの共感を得られる価値あるコンテンツの提供が基本となります。

具体的には、商品の使用シーンを詳しく紹介したり、成果のビフォーアフターを示す体験レポート、専門知識を交えた商品比較など、消費者が真に求める情報を提供することが重要です。

人気なKOLやKOCとの協働も効果的ですが、ステマ違反などにならないように必ず広告であることを明示し、真実の体験に基づいたレビューを依頼しましょう。

また、ユーザーが自発的に口コミを投稿したくなる仕掛けも有効です。

例えば、商品購入者に投稿キャンペーンを実施し、優秀な投稿者には特典として非売品を提供するなどの方法がおすすめです。

投稿の質を重視してコンテンツの投稿を継続し、ユーザーからのコメントやメッセージにも丁寧に応答して、コミュニティを育成する姿勢を示すことで、消費者との長期的な関係を構築できます。

参考記事:https://togetsu.co.jp/column/5N5aazzi

まとめ


今回は、RED(小紅書)の口コミを増やす仕組みについて解説しました。

RED(小紅書)の口コミ文化は、質の高いコンテンツとユーザーエンゲージメントに基づくアルゴリズムによって実現されています。

しかし、インターネット広告管理弁法の施行により、ステルスマーケティングや虚偽の口コミが厳しく禁止されるようになったため、広告表示の義務化や罰則規定が設けられていることに注意が必要です。

RED(小紅書)で確実に口コミを増やすには、ユーザーの共感を得られる価値ある情報提供と、KOLやKOCとの透明性のある協働が重要です。

そして、口コミを売上につなげていくには、口コミを増やす仕組みを正しく理解し、法令を遵守しながら安全なマーケティングを実践して、顧客との信頼関係を構築しましょう。


資料ダウンロード
お問い合わせ