
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
中国が巨大な市場となっているEC市場。
ECサイトを通してショッピングをした経験がある方が多いのではないでしょうか。
今回は、そんなEC市場で中国SNSを活用して、成功するためのポイントを解説していきます。
中国SNSはさまざまな種類がありますが、それぞれEC機能を有しているため、特徴や活用方法も合わせてお伝えしていきます。
中国EC市場の現状と特徴

EC市場は現在世界的に拡大し続けており、中でもその市場を牽引しているのが中国と米国です。
この2か国は世界シェアの7割を占めています。
世界市場規模は2023年、5兆8,211億ドルを記録し、前年の5兆2,915億ドルから10.0%増えています。
国・地域別に見てみると、2023年にEC小売市場規模首位だったのは中国で、2兆9,875億ドルを記録し、世界シェアの5割を超えました。
越境ECでの購入で利用できるプラットフォームはたくさんありますが、特に、中国のEC市場では中国発のプラットフォームとしてシーインやテムが存在感を示しています。
シーインやテムは、マーケティングにかかる予算をデジタル広告やプロモーションに割いており、大幅な値引きを行うことで低価格を叩き出しています。
そのため、価格や値引きに敏感な顧客や、Z世代へアピールする傾向があります。
このように、EC市場が世界的に人気が高まっている一方で、課題も多いです
中でも、越境ECのプラットフォームで存在感を放つシーインやテムは、他アパレルブランドが擁する知的財産権を侵害しているという指摘があります。
参考記事:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2024/0901/cc7d192f8b17e6b8.html
中国SNSの普及とECへの影響力

中国は最も人口が多い国であり、それに伴ってSNSの利用者も多いです。
中国のインターネットユーザーは9億人を超えており、SNS利用者も同様の人数を記録しています。
中国SNSにはさまざまな種類がありますが、中でも人気で多くの中国人が利用しているのが、WeChatです。
WeChatは12億人以上の月間アクティブユーザーを有しており、中国版のLINEのようなチャットアプリです。
しかし、チャット機能だけでなくECサイトや電子決済機能も兼ね備えています。
また、中国版のTikTokアプリと呼ばれる抖音はショート動画を投稿するアプリで、若い世代の支持が厚いです。
そんな中国SNSで今注目を集めているのが、ライブコマースと呼ばれる配信機能です。
ライブコマースは、ライブ配信で商品やサービスを紹介し、ユーザーがその場で購入までできる仕組みとなっています。
ライブコマースの市場は急成長中で、中国人からの信頼が大きい人気インフルエンサーの活用が目立っています。
さらに、中国ではインフルエンサーによる発信に次いで、口コミも重要です。
SNSから得る情報は画像や動画など視覚的なものだけでなく、リアルな口コミが影響力を持っています。
参考記事:https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf
中国主要SNSプラットフォームのEC機能と特徴

①WeChat(微信)
WeChatには、EC機能が統合されており、WeChat Payという決済システムも完備しています。
そのため、ユーザーはアプリ内で直接商品を購入でき、企業は自社のECサイトを構築することで販売活動を実施できます。
②Weibo(微博)
Weiboは、中国版のTwitterと呼ばれるアプリですが、EC機能も充実しています。
Weiboは拡散力があるため、自社の商品を売り込みやすいことが特徴で、ECサイトと連携し、消費行動につなげています。
③Douyin(抖音)
抖音では、ライブコマースを実施することができ、ユーザーはリアルタイムで商品を見て購入まで進みます。
ライブコマースでは、商品の仕様の細かな部分を映してもらったり、質問をしたりすることも可能です。
すぐに購入できるだけでなく、エンターテインメント性を兼ね備えたEC機能です。
④RED(小紅書)
REDは、中国版のInstagramと呼ばれるSNSで、購入までのプロセスがスムーズです。
ユーザーは信頼できる発信者の口コミを見て、購入を決定します。
インフルエンサーだけでなく一般ユーザーも体験した口コミや評価を記入できるため、女性に人気なSNSです。
中国SNSをECに活用するメリット

①ライブコマースの実施
EC市場において、ライブコマースは急速に成長している最新トレンドの機能です。
SNS上でリアルタイムのライブ配信を見て、商品を購入するか決めるため、ユーザーのショッピング意欲を刺激します。
また、人気インフルエンサーをライブ配信に起用することにより、ファンが集まるため、短期間で集中した販売促進活動も可能です。
②低コストなマーケティング
SNSを使ったマーケティングはコストを押さえられるといったメリットが大きいです。
中でも、WeChatやWeiboでは、多大な広告費をかけずとも情報を拡散することができます。
その結果、EC市場での成果はもちろんのこと、企業やブランド自体の認知度を高める効果もあります。
③リアルな意見の収集
SNSは一般ユーザーも多いため、リアルタイムで率直な意見を収集することができます。
特に、消費者の行動パターンやトレンド、嗜好などを理解できるため、マーケティング戦略に役立ちます。
参考記事:https://www.jetro.go.jp/ext_images/_Reports/01/0f325ff0aaf3c1b8/20210012.pdf
中国SNSでECを成功させるための戦略

中国SNSを使ってEC市場で成果を出すには、やはりインフルエンサーの起用が重要なポイントです。
中国人は一般企業や公的機関による広告よりもインフルエンサーが発する広告を信頼する傾向があります。
そのため、企業によるPRよりもインフルエンサーを起用し、インフルエンサーにライブコマースを実施してもらうことが効果的です。
また、中国でECを成功させるには、中国独自の文化や価値観などを理解し、ローカライズしたコンテンツを提供する必要があります。
中国SNS ECにおける注意点とリスク

中国SNSでEC機能を活用する場合は、電子商取引法や広告法など中国の法律やルールを遵守しなければなりません。
日本とは守るべき項目が違っていたりするので、細かなところまで慎重に確認しましょう。
また、ECサイトでの決済は電子決済が一般的になっており、セキュリティの問題もあります。
ユーザーが不安になる課題は口コミとしてすぐに評価がつき、評判が下がってしまうなど影響力を持っているため、注意が必要です。
まとめ

今回は、中国SNSでのECサイトの特徴やEC市場で成功するための戦略について解説しました。
EC市場は急成長中で、中でも中国は最も巨大な市場です。
中国でECを成功させるには、中国SNSの活用は必須といっても過言ではないくらい、重要なツールとなっています。
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