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インバウンド中国人観光客を呼び込む効果的な導線づくり:来店誘導からリピーター獲得まで

インバウンド中国人観光客を呼び込む効果的な導線づくり:来店誘導からリピーター獲得まで コラム
陳 逸翔

監修者

株式会社篤月

陳 逸翔

広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。

インバウンド中国人の導線とは?


中国人を対象にしたインバウンドの導線づくりとは、中国のSNSプラットフォームを起点に、訪日前から訪日中、そして帰国後まで一貫したマーケティング施策を展開し、消費者を効果的に店舗へ誘導する仕組みのことを指します。

中国人観光客の約8割がSNSで情報収集を行っており、訪日前に訪問先を決定しているというデータがあります。

訪日のための情報収集において特に重要なのが「旅マエ」での認知形成です。

中国では検索エンジンよりもSNSでの情報収集が主流であり、中でも小紅書(RED)、微博(Weibo)、微信(WeChat)などのプラットフォームで、口コミやレビューを確認してから渡航する人が多いです。

この中国人ならではの行動特性を理解し、中国SNSでの露出を高めることで、日本の店舗への来店、さらには帰国後のリピート購入までといった一連の導線を設計することがインバウンド対策になります。

RED(小紅書)での認知


中国SNSのRED(小紅書)は、月間アクティブユーザー3億人を超える中国最大級のライフスタイルプラットフォームです。

訪日中国人観光客が旅マエの情報収集において最も使用するメディアです。

RED(小紅書)は、InstagramとAmazonレビューを融合させたようなプラットフォームで、ユーザーが写真や動画付きで商品レビューやお店の体験談を投稿することが特徴になっています。

ユーザーは20代から30代の女性が多く、美容、ファッション、グルメ、観光スポットの情報が活発に共有されています。

日本の店舗がRED(小紅書)で認知を獲得するには、KOLやKOCとの協業が効果的です。

写真映えする店内装飾や限定メニュー、中国語メニューの用意などを行い、来店した中国人観光客にRED(小紅書)での投稿を促すことで、自然な形で口コミを増やすことができます。

また、企業の公式アカウントを開設し、店舗情報や特典情報を定期的に発信することも重要です。

参考記事:https://togetsu.co.jp/column/5N5aazzi

RED(小紅書)から店舗へ


RED(小紅書)で認知を獲得したら、次のステップはオンラインから実店舗に足を運んでもらう導線づくりです。

多くのSNSユーザーはRED(小紅書)で見つけた投稿を保存し、訪日した際ににそれを読み返します。

この段階で「行ってみたい」と思って保存した投稿を、実店舗に「行く」に変換するための仕掛けを用意しなければなりません。

具体的には、以下の3点が効果的です。

まずは、RED(小紅書)の投稿に店舗の位置情報を正確に紐付けます。

次に、「SNSを見た」と伝えると割引がある、あるいは「店内で撮影して投稿するとプレゼント」といった来店者限定の特典を作ります。

最後に、 百度地図(Baidu Maps)や高徳地図(Amap)に自社の情報が正しく登録されているか確認も必要です。

SNSから店舗に足を運んでもらう導線づくりには、中国人材の活躍が求められます。

彼らが店舗での「接客マニュアル」を中国語で作成し、さらに店内POPの言葉遣いをネイティブにとって魅力的な表現に修正することで、来店した中国人観光客の満足度が飛躍的に向上するからです。

決済導入と「旅アト」のリピート対策


中国のEC市場規模は世界最大であり、モバイル決済の普及率も極めて高い水準にあります。

そのため、インバウンドの導線づくりでも、Alipay(アリペイ)やWeChat Pay(ウィーチャットペイ)の導入が必須条件になっています。

モバイル決済の利便性は、中国人向けのインバウンド対策以外でも購買単価の向上に直結します。

さらに、インバウンドの導線づくりは「帰国後」の影響も非常に重要です。

越境EC市場の拡大にあたって、日本で購入した商品を帰国後もリピート購入したいという需要が強くなっています。

中国人観光客のリポーターを獲得するために、会計時にWeChat公式アカウントやミニプログラムへの登録を促し、帰国後も直接コミュニケーションが取れる「私域流量(プライベートトラフィック)」を構築しましょう。

これにより、旅アトも越境ECへの誘導が可能になります。

自社の中国人材がチャットを通じたカスタマーサポートや、帰国後のユーザーに向けた新商品案内を担うことで、単発だった中国人観光客を国境を超えたリピーターへと変えることができます。

参考記事:https://www.meti.go.jp/press/2024/09/20240925001/20240925001-1.pdf

まとめ


今回は、インバウンド対策として中国人を対象とした導線づくりについて解説しました。

インバウンド対策における中国人向けの導線づくりは、RED(小紅書)での認知形成から始まり、店舗への誘導、帰国後のリピート購入といった一貫した戦略が求められます。

RED(小紅書)でKOL・KOCや口コミを活用して認知を拡大し、中国語対応やモバイル決済の導入などを整備することで、店舗での顧客体験を向上させることができます。

中国の越境EC市場は拡大を続けており、店舗体験を起点に越境ECでのリピート購入へとつなげることで、継続的な収益も実現できます。

インバウンド対策を成功させるためには、中国人材を活用しながら、SNSマーケティングと店舗運営、そしてEC展開を連携させましょう。

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