Case

実績

2026/9/27 13:13

貿易会社もSNSをやってる!?しかも海外向けに!?

会社名


環球貿易株式会社

事業概要


鉄・銅などの金属スクラップの回収、加工、輸出を行うリサイクル・貿易事業会社。日本国内で回収したスクラップを自社工場で加工し、中国を中心とした海外企業へ輸出している。複数の関連会社を保有し、スクラップ事業だけでなく幅広い事業を展開。

URL


※要確認

担当者


※担当者名未確認

相談背景


環球貿易株式会社様は、日本国内でスクラップの回収・加工を行い、中国市場へ輸出を行う企業です。

今回の案件は、これまで弊社が多く手掛けてきたインバウンドや飲食店、中国人観光客向け集客とは少し異なる案件でした。

環球貿易様が抱えていた課題は、中国側と日本側の両方に存在していました。

まず中国側では、

「日本の鉄を買いたい」

「日本の銅を輸入したい」

「継続的に取引できる会社を探したい」

という中国企業からの問い合わせを獲得したいというニーズがありました。

一方で日本国内では、

「スクラップを買い取ってほしい」

「鉄や銅を持ち込みたい」

「リサイクル会社を探している」

という企業との接点を増やしたいという課題がありました。

つまり、

中国向け販売促進

日本向け仕入れ強化

採用活動

この3つを同時に進める必要がありました。

また、スクラップ業界やリサイクル業界はSNS活用事例が非常に少ない業界です。

飲食店のように料理を見せれば良いわけでもなく、ホテルのように部屋を見せれば良いわけでもない。

担当者様自身も、

「工場を見せて本当に問い合わせが来るのか」

「SNSでBtoBの問い合わせは取れるのか」

という不安を抱えており、中国SNSを活用した新しい営業チャネルを模索しているタイミングでご相談をいただきました。

対応概要

まず弊社が考えたのは、工場そのものをコンテンツ化するという戦略でした。

スクラップ業界の場合、企業が知りたいのは会社案内ではありません。

どのような工場を持っているのか。

どれだけの規模で加工できるのか。

どんな設備を保有しているのか。

本当に輸出できる会社なのか。

その信頼性こそが重要だと考えました。

そこで実際に工場へ訪問し、

鉄の粉砕工程

銅の加工工程

大型重機

工場設備

保管ヤード

作業風景

などを撮影。

実際の現場を見せながら、

「こういう工場です」

「こういう処理能力があります」

「こういう製品を輸出しています」

ということを動画で発信しました。

また、この案件の特徴は日本と中国の両方へ発信している点です。

撮影した素材は一つですが、

中国語字幕版

日本語字幕版

の二種類を制作。

中国向けには小紅書(RED)を中心に運用し、日本向けにはTikTokを中心に運用を行いました。

同じ動画でも、見るユーザーによって目的が異なるためです。

中国企業には輸入先として。

日本企業にはスクラップの買取先として。

求職者には就職先として。

同じ動画が異なる価値を生むよう設計しました。

またBtoB商材という特性上、オーガニック投稿だけでは問い合わせ獲得が難しいと判断し、

動画制作費 月額20万円

広告費 月額20万円

を投下しながら広告運用も並行して実施。

中国SNSでは、

小紅書(RED)

抖音(中国版TikTok)

なども比較検証しましたが、最終的には小紅書(RED)が最も費用対効果が高いという結果になり、現在はREDを中心とした運用体制を構築しています。

その分、数字もかなり出ていました。1投稿で数百いいねが連続して出ることもあり、当時はかなり“クリエイター”としての感覚に振り切っていたと思います。中国SNSでは、単なる会社紹介よりも、人の生活やリアルな日常の方が見られやすいです。特に「日本で起業している若い中国人」「早稲田出身の起業家」という文脈は、中国人ユーザーにとっても分かりやすく、興味を持たれやすいテーマでした。

対応ポイント

① 工場そのものを営業資料にした

一般的な企業は会社案内やパンフレットを作ります。

しかし中国企業が本当に見たいのは現場です。

実際に工場を見せることで、

「本当に設備がある」

「本当に加工できる」

という信頼を獲得することができました。

② 日本と中国で同じ動画を活用

撮影コストを抑えるため、動画自体は共通素材を使用。

日本語版と中国語版を制作することで、一つのコンテンツを日中両市場で活用できる体制を構築しました。

③ BtoBだからこそ広告運用を重視

飲食店や観光施設と違い、スクラップ業界は自然拡散が起こりにくい業界です。

そのためオーガニック運用だけに依存せず、広告を活用しながらターゲット企業へ確実に届ける戦略を採用しました。

④ SNSを営業活動の入り口として活用

問い合わせを取ることだけを目的にするのではなく、

まず存在を知ってもらう

工場を見てもらう

問い合わせしてもらう

という営業導線全体を意識して運用を行いました。

施策結果


現在運用開始から約5か月。

中国市場からは毎月約80件前後の問い合わせを獲得しています。

問い合わせ内容は、

鉄スクラップ購入相談

銅スクラップ購入相談

輸入相談

法人取引相談

など、比較的商談に近い内容が中心です。

また日本向けTikTokでも反応があり、

1動画あたり3,000〜4,000再生程度を安定して獲得。

さらに、

就職希望者からの応募

スクラップ持ち込み相談

法人問い合わせ

なども発生しています。

同じ動画でありながら、

中国では販売先獲得

日本では仕入れ先獲得

採用活動

という複数の成果を同時に生み出すことができました。

対応ポイント


① 日中両市場への同時アプローチ

② 工場見学型コンテンツの活用

③ RED広告運用による問い合わせ獲得

④ BtoB商材のSNS活用モデル構築

所感


この案件を通じて改めて感じたのは、中国SNSは飲食店やインバウンドだけのものではないということです。

むしろ製造業やリサイクル業界のように、実際の現場や設備を持っている会社の方がSNSとの相性は良いのではないかと感じています。

中国企業はホームページを見るよりも、

「実際にどんな工場を持っているのか」

を見たい。

そのため会社案内を作るよりも、工場を動画で見せた方が問い合わせに繋がりやすいケースがあります。

また、この案件で面白かったのは、同じ動画なのに国によって反応が違うことでした。

中国では、

「鉄を買いたい」

「銅を輸入したい」

という問い合わせが来る。

一方日本では、

「スクラップを持ち込みたい」

「この会社で働きたい」

という問い合わせが来る。

同じ動画でも見る人によって価値が変わる。

SNSの可能性を改めて感じた案件でした。

製造業やリサイクル業界は、まだ中国SNSを活用している企業が非常に少ないです。

だからこそ今からでも十分先行者利益を取れる市場だと思っています。

インバウンド集客中国SNSSNS運用

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