
会社名
株式会社プロラボホールディングス(Esthe Pro Labo)
事業概要
「インナービューティ(内面美容)」をテーマに、酵素ドリンクやサプリメント、ファスティング関連商品、美容・健康食品の企画・開発・販売を行うメーカー。全国のエステサロン、美容クリニック、整骨院などへの卸販売に加え、直営サロン「エステプロ・ラボ」を展開し、国内外への事業拡大を進めています。
URL
担当者
Fさん
相談背景
株式会社プロラボホールディングス様からご相談いただいたのは、2024年末から2025年初頭頃でした。
当時、同社では中国市場への本格進出を検討されており、中国への輸出事業を見据えたブランディングと、中国人インバウンドの獲得を同時に進めたいというご相談をいただきました。
プロラボ様は、酵素ドリンクをはじめとしたインナービューティ商品を展開されているだけでなく、六本木や新宿など、中国人旅行者が多く訪れるエリアにも店舗を構えています。
そのため、中国国内でブランド認知を高めることと、日本へ旅行に来た中国人が実際に店舗へ足を運ぶ流れを作ること、この二つを同時に実現したいというのが今回の目的でした。
また、お話を進める中で印象的だったのが、海外事業に対する考え方です。
当時すでに海外事業部を立ち上げられており、中国人社員の方も活躍されていました。
海外展開をさらに強化していく中で、中国語ができる優秀な人材の採用も強化したいというお話がありました。
そこで今回は、商品PRだけではなく、「会社」や「経営者」の魅力も発信することで、中国市場での認知拡大と採用ブランディングにもつなげる施策をご提案しました。
対応概要
今回の施策では、中国SNS上で二つのアカウントを運用しました。
一つ目は、従業員の青井様を中心とした企業アカウント。
そして二つ目が、佐々木会長ご本人の個人アカウントです。
特に力を入れたのが、佐々木会長の個人ブランディングでした。
経営者本人が発信するコンテンツは、中国SNSでも非常に人気があります。
特に、中国では創業者や経営者の考え方に興味を持つユーザーが多く、「どんな人がこの会社を作ったのか」「どんな価値観で経営しているのか」といった情報も、ブランドの一部として評価されます。
一方で、佐々木会長は非常に多忙なスケジュールで動かれていました。
まとまった撮影日を確保することは難しかったため、移動時間やYouTube撮影の前後、会食前後など、少し空いた時間を活用しながらショート動画を撮影するスタイルを採用しました。
短時間でも効率よく撮影できるよう、事前に企画を整理し、その場で撮影から収録までをスムーズに進められる体制を構築しました。
撮影した動画は、小紅書を中心に中国SNS向けへ編集し、日本とは異なるテンポや字幕デザイン、中国ユーザーが見やすい構成へ最適化して投稿を行いました。
対応ポイント
1.脚本を読ませるのではなく、経営者の本音を引き出した
今回の施策で一番意識したのは、「台本を読む動画」にしないことでした。
佐々木会長はもともと非常にお話が上手な方です。
そのため、一言一句決めた脚本を読んでいただくよりも、会話の中から自然な言葉を引き出した方が、その人らしさが伝わると考えました。
撮影では、僕自身が経営者同士の対談のような形で質問を投げかけ、その場で回答していただくスタイルを採用しています。
例えば、
「大事な社員が辞めたいと言ってきたらどうしますか。」
「なぜこの事業を始めたんですか。」
「経営で一番大切にしていることは何ですか。」
「プロラボをここまで大きくできた理由は何ですか。」
こうした質問を通して、経営者としての考え方や価値観を自然に引き出しました。
企業紹介ではなく、人を好きになってもらうアカウント。
そういう方向性で設計したことが、視聴者からの共感につながったと考えています。
2.隙間時間を活用した効率的な撮影
経営者のSNS運用で最も難しいのは、撮影時間の確保です。
特に佐々木会長のように全国を飛び回り、多くの予定を抱えている方の場合、一日かけてSNS撮影を行うことは現実的ではありません。
そこで今回は、移動の合間や会食前後、YouTube撮影の待ち時間などを活用し、短時間で複数本の撮影を行いました。
短い時間でも撮影できるように、企画や質問内容は事前に整理し、現場ではテンポ良く収録を進めています。
この方法により、本業へ大きな負担をかけることなく、継続的な情報発信を実現することができました。
経営者アカウントは継続が重要です。
だからこそ、続けられる運用体制を最初から設計することを重視しました。
3.商品ではなく「人」をブランディングした
中国SNSでは、商品だけを紹介するアカウントよりも、「誰が発信しているのか」が重要になるケースが多くあります。
特に健康食品や美容業界では、会社の代表や創業者がどんな人なのかを知りたいというユーザーも少なくありません。
そこで今回は、商品説明を中心にするのではなく、佐々木会長自身の考え方や人生観、経営論を発信するコンテンツを多く制作しました。
経営者として何を考えているのか。
社員をどう大切にしているのか。
なぜ海外展開へ挑戦しているのか。
こうした内容を継続的に発信することで、「この人が作っているブランドなら信頼できそう」という印象につなげることを目指しました。
企業の広告ではなく、経営者の人柄を伝える。
その結果として会社への信頼につながる設計を意識しています。
4.開始1か月で6,000フォロワーを突破
施策開始後、一本目の動画が大きく伸びました。
その勢いもあり、佐々木会長の個人アカウントは運用開始からわずか1か月で6,000フォロワーを突破しました。
経営者アカウントは、最初の方向性が非常に重要です。
単純な商品紹介だけでは、多くのユーザーは興味を持ちません。
一方で、「この経営者の考え方は面白い」「もっと話を聞いてみたい」と思ってもらえれば、自然と継続して見てもらえるようになります。
今回も、経営者としての魅力を前面に出したことで、中国ユーザーから高い反応を獲得することができました。
5.中国進出だけでなく採用ブランディングにも貢献
今回の施策は、中国市場への認知拡大だけを目的としていたわけではありません。
海外事業部ではすでに中国人社員が活躍されており、今後さらに海外展開を進めるため、中国語人材の採用強化という目的もありました。
経営者本人が発信することで、「どんな会社なのか」「どんな考え方の経営者なのか」が伝わりやすくなります。
中国人求職者にとっても、会社選びの判断材料が増えるため、採用ブランディングとしても非常に相性の良い施策となりました。
企業アカウントだけでは伝えきれない会社の魅力を、経営者自身が発信することで補完できたことも、今回の成功要因の一つだったと考えています。



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