
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
インターネットの普及が急速に進んでいる現在。
ネット上で情報を得ることが当たり前になってきていますよね。
情報を得られるプラットフォームは検索エンジンだけでなく、SNSや動画などさまざまです。
今回は、中国人の情報収集の方法に焦点を当てて解説していきます。
中国独自のSNSの特徴やマーケティング戦略の立て方もお伝えするので、ぜひ
参考にしてみてください。
中国におけるインターネットとSNSの普及状況

中国ではインターネットの普及が年々進んでおり、2025年にはインターネット利用者数が11億8000万人を超えると予想されています。
中国は世界1位の人口を誇る国ですが、人口に対する利用率は78%以上です。
農村地域においても、利用者数は3億1000万人以上であり、利用率は67%を超えています。
そして、SNSに関しては、中国ではGoogle関連のInstagramやX、YouTubeなどのSNSが政府によって禁止されていることが特徴です。
そのため、中国国内の独自のプラットフォームが多数存在しており、WeChatやREDなどのSNSが人気を誇っています。
WeChatは中国版LINEと呼ばれるチャットアプリですが、チャット機能だけでなく、オンラインショップや電子決済などにも対応しており、スーパーアプリと言われています。
REDは、中国版のInstagramと呼ばれる画像や動画を投稿するアプリで、女性ユーザーが特に多いです。
中国では、約半数のインターネットユーザーがショッピングやプロモーション活動時にSNSを利用しており、SNSの普及はビジネスにも影響を与えています。
特に、KOL(インフルエンサー)を活用したSNSマーケティングは多くの企業で導入されており、最新トレンドを掴んだ新たなビジネスになっています。
参考記事:https://togetsu.co.jp/column/kPrMun0i
中国人の情報収集行動の特徴

中国では国内独自のSNSプラットフォームが多数存在すると述べました。
国内独自のSNSの普及によって、中国人ならではの情報収集の特徴が見られます。
まずは、SNSが情報収集の主要なツールになっていることです。
先ほど提示したWeChatやRED、WeiboなどのSNSプラットフォームは、多くの中国人に利用されており、ニュースやトレンドの拡散において重要な役割を果たしています。
続いて、中国人は実際に体験したことを重視する傾向があります。
たとえば、企業が発信する商品のプロモーション動画だけではなく、口コミを読み、家族や友人の意見を参考にすることが多いです。
さらには、レビューサイトを閲覧したり、インフルエンサーのライブ配信で商品の使用感を聞いたりします。
最後に、SNSの普及によってビジュアルコンテンツへの関心が高まりました。
画像や動画を使った情報発信はテキストだけの発信に比べて、大変理解しやすく、視覚的な訴えも強くなります。
そのため、特に若い世代からビジュアルコンテンツは支持されており、見やすいようにショート動画が流行ったり、インフルエンサーによるプロモーション活動も増加しています。
中国人の主要な情報収集チャンネル

中国人が使う主要な情報収集のチャンネルは主に3つに分類されます。
①SNS
中国では国内独自のSNSが情報収集の手段となっています。
特に、以下のプラットフォームが利用者が多いです。
WeChat(微信):
ユーザー数10億人以上のチャットアプリです。
チャット機能に加えて、ニュース購読やオンラインショッピング、電子決済の機能も備えているため、スーパーアプリと言われています。
Weibo(微博):
中国版のTwitterのような短文を投稿するアプリです。
リアルタイムでの情報発信が可能で、拡散力があることからトレンドを生み出すアプリにもなっています。
小紅書(RED):
中国版Instagramと呼ばれるアプリです。
ユーザーは女性が多く、コスメやファッション、旅行などの投稿が多く、口コミやレビューを重視する中国人に人気です。
TikTok(抖音):
ショート動画を投稿するアプリで、若者世代のユーザーが多いです。
最近はショート動画だけでなく、ライブ配信も盛んで、ライブコマースにも活用されています。
②検索エンジン
中国人が使う情報収集チャンネルには、検索エンジンも該当します。
中国最大の検索エンジンは「Baidu(百度)」です。
Baidu(百度)は、情報検索やニュースの収集に使用されており、ビジネス関連や専門的な情報を得る際に重宝されています。
③伝統的なメディア
インターネットの普及により、SNSや検索エンジンからの情報収集が主ですが、テレビやラジオなどの伝統的なメディアから情報収集する方法もあります。
参考記事:https://togetsu.co.jp/column/8JeWQtve
中国人のオンラインコミュニティの種類と特徴

中国人のオンラインコミュニティは多種多様で、ユーザーの興味やコミュニティ参加の目的によって、分類されます。
①SNS
オンラインコミュニティ形成において、代表的なSNSはWeiboやWeChatがあげられます。
友人や知人との交流が中心となるSNSで、個人の生活や意見をシェアする場として利用されることが多いです。
中でも、Weiboは拡散力を有しており、政治やエンタメ情報のやりとりが活発です。
②ゲーム
中国では、オンラインゲームに特化したコミュニティが多いです。
プレイヤー同士で連携し、ゲームを楽しんでいます。
ゲームの戦略やチーム編成を考える際に活用されるオンラインコミュニティの1つです。
③学習
中国では、オンライン学習や教育アプリもオンラインコミュニティの1つになっています。
特定の知識やスキルを共有したり、学校外での学習環境となっています。
中国人の情報収集行動におけるコミュニティの役割

中国人の情報収集行動において、コミュニティは重要な役割を果たしています。
特に、SNSでは友人や同僚、家族との情報交換が盛んで、信頼性の高い情報源として機能し、個人の選択に影響を与えています。
多くの中国人が使うWeChatでは、ユーザー自身の経験や推奨をもとに情報を発信し、他のユーザーと意見を交換するオンラインコミュニティになっています。
共有する情報はトレンドだけでなく、ニッチな特定の情報であったり、政治の話などさまざまです。
特に、オンラインショッピングや旅行の計画時に、同じ趣味を持つユーザーの口コミやレビューが参考情報として活用されています。
オンラインコミュニティを形成することで、自分が知りたい情報をより効率良く収集でき、意見交換ができるといったメリットがあるのです。
参考記事:https://www.clair.or.jp/j/forum/pub/docs/383.pdf
参考記事:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/1b0990f79ace8c72.html
中国市場における情報収集とコミュニティマーケティングの重要性

中国市場においては、情報収集とコミュニティのマーケティングが企業のビジネス発展に重要な役割を果たしています。
まず、情報収集は市場の理解を深めるために必要な手段であり、急速に変化する消費者行動と現地の最新トレンドを掴むために活用されます。
SNSは最新トレンドが作られやすいプラットフォームですし、ECサイトは消費者行動が顕著に現れるため、データ分析を行いやすいプラットフォームです。
次に、コミュニティのマーケティングは、消費者との信頼関係を築くための1つの手段となっています。
中国では一般企業が発信する情報よりも、人気のあるKOLが発信する情報の方が信頼される傾向にあり、特にファンとの信頼関係が構築されている証になっています。
ファンという関係を重視することで、長期的な関係を築くことができ、リアルな会話やイベント、キャンペーンの開催が可能になります。
SNS上においては、人気なインフルエンサーを起用し、プロモーション活動を行うことで、企業やブランド認知度を向上できます。
中国人の情報収集とコミュニティを活用したマーケティング戦略

中国人は情報収集にてSNSでの口コミやレビュー、オンラインコミュニティを重視する傾向があります。
SNSから得られるリアルな体験談やオンラインコミュニティが信頼できる情報源となっているのです。
そのため、SNSやオンラインコミュニティをマーケティングに活用すると、消費行動を分析することができます。
SNSでユーザー同士の情報交換、口コミを分析するだけでなく、インフルエンサーであるKOLを活用してプロモーション活動を行うことも効果的なマーケティング方法です。
最近は、ライブコマースも盛んになっており、信頼度の高いインフルエンサーがライブ配信をすることで、リアルタイムでオンラインショッピングを加速することができます。
さらに、コンテンツマーケティングも重要な戦略で、ショート動画は特に高いエンゲージメントを受けることが可能なので、使わないともったいないくらいです。
まとめ

今回は、中国人の情報収集の方法とSNSオンラインコミュニティについて解説しました。
今回の内容についてはYouTubeチャンネル『アイス(ice)』でもご視聴いただけます。
情報収集の方法はたくさんありますが、中国人はリアルな口コミが得られるSNSを重宝しており、中でも情報共有のためにオンラインコミュニティを形成している傾向があります。
それは、一般企業が発信する広告よりも、インフルエンサーや知人が発信する情報の方を信頼しているという中国人ならではの傾向からです。
中国人向けのマーケティングを進める際は、SNSやオンラインコミュニティを活用し、インフルエンサーを用いたプロモーション活動やリアルタイムで感想がわかるライブコマースなどを導入してみましょう。


