
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
日本と中国のライブコマースの市場

今回は、日本と中国で進展しているライブコマースについて解説します。
まず、ライブコマースとは、SNSでの動画ライブ配信とオンライン販売を組み合わせた新たな販売手法を指します。
従来のテレビショッピングと似ていますが、視聴者が配信者とリアルタイムでコミュニケーションを取れる点はライブコマースならではの特徴です。
その場でわからないことを聞けるため、商品への理解はもちろんのこと、不安や不信を解消することができます。
そんなライブコマースが日本と中国でどのように展開しているのか見ていきましょう。
日本
まず日本のライブコマース市場は、まだまだ成長段階です。
具体的には、2022年時点で「ライブコマース」への認知度は31.9%であり、そのうち実際に視聴経験がある人は3.9%でした。
しかし、視聴経験者の商品購入率は54.8%と高く、説得力の高いマーケティング手法と言えます。
日本でライブコマースに対応しているSNSは、YouTube、Instagram、TikTokなどがあります。
中でももっとも盛んなのがInstagramで、アパレルブランドやインフルエンサーによるライブコマースが活発です。
中国
まだまだ成長段階である日本市場とは反対に、中国市場は急成長を遂げています。
中国のライブコマースの市場規模は、日本円にして93兆4,800億円です。
つまり、日本の市場規模とは比較にならないほどの、巨大な市場規模と言えます。
中国においてライブコマースが活発なSNSは、抖音(TikTok)、快手(Kuaisyo)、淘宝(Taobao)、REDなどです。
中国では、日本人が使うInstagramやXの使用が禁止されているため、独自のプラットフォームが発展しています。
そのため、中国でライブコマースを展開するには、中国独自のプラットフォームを活用しましょう。
参考記事:https://www.163.com/dy/article/IMVJ7INH051480KF.html
ライブコマースがうまくいかない原因

中国で流行りのライブコマースを進めようとしている方・企業がいると思います。
しかし、見切り発車でスタートするとうまくいかないことが多いです。
そこで、ここではライブコマースがうまくいかない原因を見ていきます。
1つ目は、コミュニケーションが足りていないことです。
ライブコマースは、視聴者に配信者のお客様や販売に対する姿勢が伝わりやすいです。
そのため、配信者が楽しそうに話していないと、いい商品であっても視聴者に魅力が伝わりません。
配信者のポテンシャルが重要であることがわかります。
2つ目は、商品の見せ方や配信状況の不安定性です。
画面が暗く商品がよく見えなかったり、背景がごちゃごちゃしていたりすると見栄えが悪く、質が下がってしまいます。
また、音と映像にズレがあったり、通信状況が悪いと声が円滑なコミュニケーションが取れなかったりして、満足度が低くなります。
3つ目は、認知度の低さです。
日本では、ライブコマースの認知度が高くなく、専用のプラットフォームも限られています。
また、認知はしていても、実際に視聴した経験がある人は少ないため、普及率はまだまだです。
ライブコマースの失敗事例

うまくいかない原因がいくつか考えられるライブコマース。
実際にライブコマースを使用した人や企業はどのような失敗をしているのか気になりますよね。
ここでは、ライブコマースの失敗事例をいくつか見ていきましょう。
失敗事例
インフルエンサーに依存しすぎた
費用対効果が低くコストがかかった
配信環境が悪かった
商品が多すぎて説明が足りなかった
ライブコマースは配信を見てもらわないと購買に繋がらないため、視聴者数が重要になります。
そのため、フォロワー数が多いインフルエンサーに配信を頼むことが多いのですが、インフルエンサー自身が商品への理解度が足りず、視聴者の質問に答えられないことで購買までいかない場合があります。
また、欲張るあまり商品ラインナップが多すぎて、説明が追いつかなかったり、きちんと画面に映し出せなかったりするケースもあります。
ライブコマースの正しいやり方

ライブコマースには一定の正しいやり方があります。
ライブコマースをやるときの順序は以下のとおりです。
自己紹介
配信を開始したら、配信者が誰なのか、また目的は何かを話します。
配信することがあらかじめ決まっている場合は、予告しておくといいでしょう。
商品紹介
商品を画面に映し、特徴や魅力を説明します。
ラインナップがわかるように、背景にきれいに並べられるといいです。
質問対応
視聴者からの質問に答えていきます。
コメントをリアルタイムで追いながら、購入につながるように丁寧に回答しましょう。
購入促進
配信中に購入できるリンクを用意し、視聴者が手間を取らずに買えるルートを作っておきましょう。
参考記事:https://togetsu.co.jp/column/yeUmcSdE
まとめ
今回は、ライブコマースの失敗事例について解説しました。
ライブコマースは中国で急成長しているマーケティング手法ですが、日本ではまだまだ成長段階であり、認知度の低さから失敗に陥ることが多いです。
したがって、適切なプラットフォームを選ぶことはもちろんのこと、ライブコマースを行うためにはきちんと告知をし、視聴者が使いやすい説明も添えておくことが大切です。
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