
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
中国SNS運用が全く伸びない理由

中国SNSを運用する多くの日系企業が陥ってしまう全く伸びない理由は、日本の成功体験をそのまま反映している点にあります。
日本のSNSで反応が良い控えめな表現や情緒的な風景は、情報の流動性が極めて高い中国SNSでは、インパクト不足でスルーされてしまうのです。
また、日本語の投稿をそのまま翻訳しただけのコンテンツは、現地のトレンドワードやスラングが含まれていないため、アルゴリズムに質の低いコンテンツと判定されてしまい、拡散が止まります。
さらに、プラットフォームの特性を無視することも中国SNSの運用では致命的です。
例えば、RED(小紅書)は実用的な百科事典としての側面が強く、有益な情報が求められます。
一方で、単なる企業の広告や宣伝色の強い投稿を繰り返すと、ユーザーから嫌悪されるだけでなく、プラットフォーム側から広告制限を受けるリスクもあります。
中国現地のユーザーが「今、何が知りたいか」という最新の需要から逆算したコンテンツ設計が欠けていることが、伸び悩みの本質的な原因と言えます。
中国SNSでバズるポイント

中国SNSでバズるには、「視覚的インパクト」と「共感性」が重要です。
特に、抖音(TikTok)やRED(小紅書)では、ショート動画の最初の3秒でユーザーの注意を引けなければスクロールされて流されると言われています。
そのため、鮮やかな色使い、ダイナミックな動き、意外性のある展開が必要です。
おすすめのコンテンツ内容としては、実用性の高いハウツー情報、ビフォーアフターがわかる劇的な変化、リアルな体験談などが高いエンゲージメントを獲得できる投稿内容です。
また、中国では親しみやすさが重視されるため、完璧すぎる演出よりも、人間味のある等身大の表現のほうが好まれます。
日本のSNSと同様に、ハッシュタグ戦略も欠かせません。
トレンドのハッシュタグを素早く取り入れ、さらに自社ブランド独自のハッシュタグを育てることで、コミュニティ形成につながります。
コメント欄での積極的なコミュニケーションや、ユーザー生成コンテンツの活用も、バズりを持続させる重要な要素となるため、積極的に実施しましょう。
参考記事:https://togetsu.co.jp/column/tEr5rHau
中国SNS運用で1番難しいポイント

中国SNS運用における1番の難関は、プラットフォームごとの最適化と規制への対応の両立です。
RED(小紅書)はビジュアル重視のライフスタイル情報、抖音(TikTok)は短尺動画のエンターテインメント、微博はリアルタイム性の高い情報発信と、SNSプラットフォームによってそれぞれ求められるコンテンツ形式が異なります。
そのため、同じ内容の投稿を複数のプラットフォームに投稿しても効果は薄いです。
また、中国のインターネット規制は厳しく、表現やキーワードに注意しなければなりません。
政治的な内容を控えることはもちろん、アカウントが凍結されないよう、意図せぬ表現やワードの使用に気を付けましょう。
中国SNSはアルゴリズムの変更が頻繁であることが特徴で、昨日まで有効だった手法が突然通用しなくなることも珍しくありません。
中国SNSの運用では、こうした環境変化に柔軟に対応しながら、一貫したブランドメッセージを維持する高度なバランス感覚が求められます。
確実なフォロワー増加施策とは

中国SNSで確実にフォロワーを増やすためには、最新のデジタル動向に基づいたデータ駆動型のエンゲージメントが必要不可欠です。
近年、世界的にデジタル空間での生成AI活用やパーソナライズ化が増々進んでおり、中国市場はこの傾向がより顕著です。
そのため、中国SNSでは単なる大量発信ではなく、ユーザー属性を精緻に分析したコンテンツ投稿が求められます。
具体的には、コミュニティ形成とAIアシストによる最適化を組み合わせた投稿がおすすめです。
コメント欄でフォロワーと密な交流を図ると、アルゴリズム上で熱の高いアカウントと評価され、新規ユーザーへの露出が増えます。
また、デジタル経済の進展を背景に、中国ではKOCによる口コミの信頼性が極めて高い傾向にあります。
ゆえに、自社の投稿だけでなく、KOCに本音のレビューを投稿してもらい、そこから公式アカウントへ誘導する拡散戦略が、現在の中国SNSにおいて最も確実かつ持続的にフォロワーを増やす仕組みと言えます。
参考記事:https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/pdf/n2110000.pdf
まとめ

今回は、中国SNSを運用する日系企業が知りたい、伸びるアカの特徴について解説しました。
伸びるアカウントを獲得するには、まず、中国独自のSNS文化とユーザー行動を深く理解する必要があります。
バズる投稿を生むには、視覚的インパクトと共感性を備えたコンテンツが必須で、特にショート動画では、最初の3秒でユーザーの心を掴む工夫が求められます。
中国SNSは日本のSNSに比べて、プラットフォームごとの最適化と厳しい規制への対応において難しい面が多いですが、だからこそこれを乗り越えることが差別化につながります。
確実にフォロワーを増加させるには、データ分析に基づいた戦略的アプローチ、KOLやKOCとの協業、ライブ配信の活用など、多角的な施策を組み合わせることが効果的です。
日系企業が中国SNSを活用して、中国市場でビジネスを成功するには、現地の中国人材の知見を活かし、長期的な視点での投資と戦略に基づいた本気の取り組みが必要です。


