
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
「中国人を採用したい」と考える企業が増える中、SNSを活用した採用活動が注目されています。
しかし、どのSNSが効果的なのか、どのようにアプローチすれば優秀な人材を見つけられるのか、迷うことも多いでしょう。
本記事では、中国で人気のSNSや採用に適した媒体、さらに効果的な活用方法について詳しく解説し、最適な採用戦略をご紹介します。
SNSにはどんな中国人が多い?

SNSごとに集まるユーザー層には大きな違いがあります。
特に中国では、一般的に知られているSNS以外にも、国内で特に人気のある独自のプラットフォームが存在します。
それぞれのSNSにどのような層の中国人が多いのかを理解することで、採用戦略の一歩目を踏み出しましょう。
微信(WeChat)
まず、中国国内で最も利用されているSNSの一つが「微信(WeChat)」です。
WeChatはメッセージングアプリとしてスタートしましたが、今では決済機能やニュース配信、仕事に関連した機能も備わっており、日常生活の中で欠かせない存在となっています。
WeChatのユーザー層は非常に幅広く、特に20代から40代のビジネス層や、職場でも使われることが多いため、プロフェッショナルな人材を獲得したい企業にとっては最適なSNSといえるでしょう。
微博(Weibo)
次に、「微博(Weibo)」は、中国版Twitterとも呼ばれ、特に若年層に人気のSNSです。
短文の投稿やニュース、トレンドを素早く共有できることから、20代から30代のインターネットに敏感なユーザーが多く集まります。
もし、クリエイティブ業界やマーケティング、テクノロジーに興味を持つ若手人材をターゲットにしている場合、Weiboは1つの選択肢となるはずです。
抖音(Douyin)
「抖音(Douyin)」やその国際版である「TikTok」は、現在動画プラットフォームとして急速に成長しており、特に10代から20代の若い層を中心に支持されています。
これらのプラットフォームでは、動画を通じて企業のカルチャーや働き方をビジュアルでわかりやすく訴求できるため、若年層のクリエイティブな才能を見つけるのに向いています。
SNSで中国人を採用できる?

結論から言うと、SNSを使って中国人を採用することは十分に可能です。
SNSは、中国国内での普及率が非常に高く、企業がターゲット(採用人材)に直接アピールできる便利な採用ツールとなっています。
しかし、成功するためには、どのSNSを利用するか、どのような戦略を採るかが重要なポイントになります。
まず、先述したような中国で広く使われている「微信(WeChat)」や「微博(Weibo)」などのSNSは、企業が直接求人情報を発信できる場としておすすめです。
WeChatでは公式アカウントを通じて求人情報を配信したり、特定のグループやフォロワーにターゲティング広告を展開することが可能。
また、Weiboではトレンドに関連する内容やバイラル効果を狙って、求人広告を拡散することもできます。
一方、動画プラットフォームである「抖音(Douyin)」や「Bilibili」は特に若い世代に対して、動画を通じて企業カルチャーや職場の雰囲気をリアルに伝えることができるのが魅力。
テキストだけでは伝えにくい情報を効果的に届けることができるため、動画広告やクリエイティブなコンテンツを使った採用プロモーションとして、クリエイティブ産業やIT、スタートアップ企業に向いています。
SNSで中国人を採用する方法

まず、SNSで中国人を採用する第一歩として「ターゲット層の明確化」が必要です。
どのようなスキルセットや経験を持った人材が必要なのか、年齢や職務経験の幅などを明確に定義しましょう。
たとえば、若手クリエイティブ人材を探している場合は「抖音(Douyin)」や「Bilibili」のような動画プラットフォームが有効です。
次に、SNS上での「ブランディング強化」が重要です。
SNSで求人をする際、企業のイメージや信頼感はもっとも重要なポイントと言っても過言ではありません。
企業の文化や働きやすい職場環境をアピールするなど、コンテンツを掲載することで、求職者にとって魅力的な企業像をつくるようにしましょう。
そして最後に、SNSを活用する際に忘れてはならないのが「インタラクションの促進」です。
SNSは一方的に情報を発信するだけでなく、一般ユーザーとコミュニケーションを通じて信頼関係を構築できる場でもあります。
フォロワーからの質問や意見を募集したり、コメントに返信したり、交流を図ることが採用成功に繋がります。
特に一般的な求人とは異なり、丁寧さよりも早めのレスポンスが重要視されるため、スピーディーな対応を心がけましょう。
SNSから中国人を採用した時に気をつけること

SNSを活用して中国人を採用することは非常に便利で取り入れやすい方法ですが、採用後に気をつけるべき点もいくつかあります。
その中でも特に注意すべきなのが、「営業秘密」や「知的財産権」に関する管理体制です。
中国では、近年の急速な経済発展に伴い、人材の流動性が高まっていますが、営業秘密を保護するための社会的意識はまだ十分に成熟していないことが指摘されています。
そのため、採用活動に成功した後も、営業秘密の漏えいを防ぐための対策が欠かせません。
特に日系企業の場合、日本国内の基準で整えた営業秘密の管理体制では十分でないことも多いです。
日系企業の営業秘密は、その価値が高いため、中国で従業員を採用する際には、日本と同等、あるいはそれ以上に厳格な管理体制を整備することが最重要となります。
ただこれは、SNSを通じて採用した従業員に限らず、全従業員に対しても同様といえるでしょう。
まとめ
SNSを活用して中国人を採用することは、デジタル化が進む現代においては当たり前になりつつある採用戦略です。
特に中国では多くの人々がSNSを日常的に利用しており、採用したい人材に適したプラットフォームを使うことで、ターゲット層に直接アプローチできる魅力があります。
たとえば、若年層には微博(Weibo)が有効であり、美容や健康をターゲットとする場合は、小紅書(RED)が最適。
そして、SNS採用では、企業の魅力をしっかり伝えるためのコンテンツの質や、ユーザーと迅速なコミュニケーションをとれるかが鍵となるでしょう。


