
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
小紅書(RED)の企業アカウントとは?

小紅書(RED)の企業アカウントとは、企業が正式な認証を受けて運用する公式アカウントのことを言います。
小紅書(RED)は、月間アクティブユーザー2億人以上を誇るプラットフォームで、20代から30代の女性を中心に、旅行、美容、ファッション、グルメなど幅広い情報が検索・共有されています。
個人アカウントとは異なり、企業アカウントには認証バッジが付与され、公式な情報発信源としての信頼性が高まるといった特徴があります。
さらに、データ分析機能、広告配信機能、キャンペーン実施機能など、マーケティングに必要な専用ツールが利用可能になります。
特に、訪日中国人観光客の多くが渡航前に小紅書(RED)で情報収集を行うため、小紅書(RED)は日系企業にとってインバウンド対策として欠かせない存在となっています。
中国市場への本格進出や、訪日客の集客強化を目指す企業にとって、小紅書(RED)の企業アカウントの開設は必須と言えるでしょう。
参考記事:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/special/2024/1101/794b0087f95988bd.html
小紅書(RED)の企業アカウント開設に必要な準備

小紅書(RED)の企業アカウント開設には、事前に複数の書類と情報の準備が必要です。
まず必須となるのが、商標登録証明書とそのロゴデータです。
日本国内の商標登録で問題ありませんが、中国語翻訳版の添付が求められます。
次に、会社の履歴事項全部証明書(登記簿謄本)のカラースキャンデータと中国語翻訳版が必要です。
いずれも代表者印の押印が必須となります。
運営者情報としては、担当者の氏名、パスポート画像、電話番号、メールアドレス、WeChat IDなどを用意します。
また、企業アカウント専用の携帯電話番号も必要です。
さらに、業種によっては追加の資格書類が求められる場合があります。
たとえば、化粧品業界では特定の衛生許可証、医療関連では認証書類などです。
企業アカウントの認証には年間で1万2千円ほどの審査費用が必要で、有効期限は1年間のため更新手続きも必要です。
企業アカウントを開設する際は、すべての書類を事前に準備し、スムーズな手続きをおこないましょう。
参考記事:https://help.xiaohongshu.com/s/article/enterprise-account
小紅書(RED)の企業アカウント開設の手順

小紅書(RED)の企業アカウント開設の手順は、大きく分けて「アカウント登録」「認証申請の入力」「審査」の3段階です。
まずは、スマートフォンに小紅書アプリをインストールし、携帯電話番号を用いて個人アカウントを作成します。
その後、設定メニューのプロ設定から「企業認証」を選択し、申請画面へ進みます。
入力項目では、企業タイプ(国内または海外)を選択し、準備した営業許可証の情報を正しく入力します。
次に、運営担当者の氏名や連絡先、認証したいアカウント名を指定します。
アカウント名が商標やブランド名と整合性が取れているかが重要ですので、注意してください。
書類のアップロードが完了したら、審査費用を支払い、申請を送信します。
審査期間は通常3営業日から7営業日程度です。
不備がある場合は差し戻されるため、メッセージ通知を確認し、必要に応じて修正対応を行ってください。
無事に審査を通過すれば、公式バッジが付与され、企業アカウントの開設完了です。
参考記事:https://help.xiaohongshu.com/s/article/enterprise-verification
小紅書(RED)の企業アカウントの注意点

小紅書(RED)の企業アカウント運用には、いくつかの注意すべき点があります。
まずは、外部リンクの設置が禁止されていることです。
自社ECサイトやホームページへの直接誘導はできず、違反するとアカウント停止のリスクがあるため、気をつけてください。
小紅書(RED)ではユーザーとの直接連絡はWeChatへの誘導が一般的です。
次に、広告色の強いコンテンツは敬遠される傾向にあることを念頭に置いておきましょう。
ユーザーの多くがリアルな口コミや体験談を重視するため、商品紹介ばかりではマーケティング効果が期待できません。
小紅書(RED)のユーザーに刺さる発信では、客観的な視点での情報が求められます。
また、業種によっては企業アカウント開設自体ができない場合があります。
軍事・政治、医療健康、タバコ、ギャンブルなどの業種は禁止されており、不動産やクリニックなども特別な認証が必要です。
さらに、プラットフォームの規約や中国政府の規制に違反すると、投稿削除やアカウント停止のペナルティを受ける可能性があります。
中国SNSに関する規約は頻繁に更新されるため、定期的に確認してください。
まとめ

今回は、小紅書(RED)の企業アカウントの開設手続きと認証について解説しました。
訪日中国人観光客に向けた発信を検討している企業は、企業アカウントを開設し、認証バッジ付きの公式アカウントとして信頼性を獲得したうえで、SNSマーケティングを実施しましょう。
企業アカウントの開設には商標登録証、登記簿謄本、運営者情報などの準備が必要です。
開設手順は個人アカウント作成し、書類提出して認証を申請、審査を受けるの3ステップです。
企業アカウントが開設できたら、外部リンクの禁止、広告色の抑制、業種制限、規約遵守などのルールに注意して運用しましょう。
中国市場への進出やインバウンド対策を本格化させたい日系企業にとって、小紅書の企業アカウントは必須の施策と言えます。
企業アカウント開設の準備と手続きは複雑ですので、専門知識が必要な場合は、中国SNSマーケティングに精通した代行会社のサポートも検討してみてください。


