
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
訪日中国人観光客が年々増加の一途をたどる中、多くの日本企業がその需要に応えるべく、さまざまなインバウンド対策を行っています。その一つとして、今とくに導入が活発になっているのが「Wechat Pay」です。
そこで今回は、Wechat Payとはそもそもどんなサービスなのか、導入する方法や事例、そして導入にあたっての代理店の必要性についても解説します。
Wechat Pay(微信支付)とは?

WeChat Pay(微信支付)とは、中国SNSの「WeChat(微信)」に備わっている決済機能のことを指します。
WeChatは中国版のLINEとも呼ばれる、メッセンジャーアプリです。日本でお馴染みのLINEとの大きな違いは、多機能を備えている点です。
LINEと同じように友人や知人とテキストメッセージやスタンプのやりとりができる基本機能の他、アプリ内で買い物をしたりゲームや動画を楽しめる機能や、タイムライン形式で自分の投稿を友人とシェアするSNS機能、映画のチケット予約やタクシー手配ができる機能などもあります。
いまや月間アクティブユーザーは13億人を超え、若年層を中心に昨今は40~50代の利用者も増えている“中国のインフラ”ともいえるSNSです。
そんな中国人にとって欠かせないSNSであるWeChatの中でも、ユーザーの利用が定着している機能のひとつがWeChat Payです。
いわゆるLINEにあるLINE Payと同様の機能を持ち、中国国内では「Alipay」に次ぐNo.2の決済サービスとなっています。
その活用シーンは年々多様化しており、電子チケットや公共料金の支払いの他、買い物や飲食代金の支払いなど、利用の幅は広がり続けています。
Wechat Payを導入している日本企業

昨今は中国人のインバウンド需要を踏まえ、多くの日本企業がWechat Payを導入しています。その代表といえるのが、ドラックストアです。
日本のドラッグストアは中国人観光客に非常に人気が高く、Wechat Payの導入は新規の獲得につながるだけでなく、リピーター促進にも効果的です。
日本でもお馴染みのマツモトキヨシなどはWeChat公式アカウントを運用しており、来店促進のための情報発信などを通してユーザーコミュニケーションを図っています。
Wechat Payに対応していることで、中国へ帰国後も買い物ができるため、越境ECビジネスの成功に一役買っているといえます。
また、無印良品に代表される小売店でも導入が加速しています。無印良品では2015年に免税対応を、2019年からはWeChat Payの導入を実施。
インバウンド需要に応え利便性をよくすることで、ファンを着実に増やしています。
その他、飲食業界や鉄道業界でも導入事例が見られ、訪日中国人の増加に比例するように、業界問わず日本企業のWechat Payの導入が進んでいます。
Wechat Payを導入するのに代理店は必要?

日本企業がWeChat Payを導入する場合、代理店サービスを利用するのが一般的です。
WeChat Payの導入にあたっては加盟店として登録しなければならず、申し込みから審査までの手続きが必須となります。
また、中国での銀行口座の開設も必要で、一連の手続きを漏れなく迅速に対応することが求められます。そのため、WeChat Payの導入に特化した代理店の活用が主流となっているのです。
日本企業がWeChat Payを導入する方法

WeChat Payの導入の流れは、次のようなフローが一般的です。(代理店によってプロセスが異なる場合があるため、詳しくは利用する代理店へお問合せください。)
Step1:審査
代理店に審査依頼フォームと必要書類を提出します。代理店がWeChat Payの運営会社であるテンセント社へ申し込みを行い、審査が行われます。結果の通知は3日~1週間ほどです。
Step2:必要書類の提出
審査が通ると、契約にあたって下記のような書類を提出します。
・契約申込書
・印鑑証明書
・振込先金融機関の通帳コピー
・預金口座振替依頼書
・登記簿謄本(個人契約の場合は不要)
・代表者身分証明書
Step3:WeChat Payアカウントの発行
契約申込書が受理されたら、決済システム管理画面URLおよびログインIDやパスワード、管理画面の使い方マニュアルなどが送られてきます。管理画面を通して、決済結果通知先の設定などの利用にあたっての準備を行います。
STEP4:WeChat Payの利用開始
初期導入費用の支払いを終えたら、接続設定などを実施します。各種設定がすべて完了したら、WeChat Pay決済サービスの利用ができるようになります。
まとめ
Wechat Payは、中国人の日常にごくあたり前に馴染む決済サービスです。
中国ビジネスへの進出、あるいは訪日中国人観光客に向けたインバウンド対策を考えている企業にとって、導入を検討すべき重要なサービスといえます。
Wechat Payを実際に導入する場合は、審査や必要書類の提出が必要となるため、代理店の活用が一般的です。
Wechat Payの導入にあたって代理店をお探しの企業様は、ぜひ中国SNS運用代行の篤月へご相談ください。
スムーズな導入のサポートとともに、利用にあたってのポイントや注意点についてもアドバイスいたします。


