
監修者
株式会社篤月
陳 逸翔広告代理店を退職後、早稲田大学大学院入学&卒業。
累計100社以上の日本企業の中国SNSコンサルティング経験を持つ。
自身も5万以上のフォロワーを中国SNSでもつ、第一線のKOLである。
中国SNSでエンゲージメントが重要な理由

中国SNSでは、企業による広告やPRよりも人気のあるインフルエンサーが行うPRやライブ配信の方が信頼される傾向にあります。
特に、ライブストリーミングではフォロワーの多いインフルエンサーが企業のプロダクトを紹介し、リアルタイムで販売をおこなっています。
そんな中国SNSで重要なのがエンゲージメントです。
エンゲージメントとは、いいねやコメントなどフォロワーや視聴者からの反応を指します。
中国SNSでのライブストリーミングでは、ライブ視聴者と配信者のコミュニケーションが参加意識を高めたり、関係性を深めたりするために大切なポイントとなっています。
自分が応援しているインフルエンサーとリアルタイムで会話できるとライブの視聴を続けようという気持ちが強くなったり、紹介しているプロダクトへの興味が高まりますよね。
また、テンポ感の良いやり取りは臨場感を生み出すだけでなく、信頼関係の構築にも効果的です。
参考記事:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1800835770157940924&wfr=spider&for=pc
主要中国SNSプラットフォーム別 エンゲージメント戦略

①WeChat(微信)
WeChat(微信)は中国版LINEとも呼ばれる、メッセージング機能のSNSです。
WeChat(微信)は中国で最も利用されているSNSで、月間アクティブユーザー数は10億人を超えています。
そんなWeChat(微信)ではビジネスアカウントが広く利用されており、公式アカウントの運用では最新情報の更新やフォロワーに直接届くプロモーションが効果的です。
また、EC機能やモバイル決済機能も統合していることから、購買につながることもでき、エンゲージメント促進になっています。
②Weibo(微博)
Weibo(微博)は、中国版のTwitterと呼ばれるSNSで、情報拡散力に長けています。
そんなWeibo(微博)では、インフルエンサーを活用したキャンペーンが効果的で、特にリアルタイムでの情報更新や画像・動画の投稿が高エンゲージメントを狙えます。
具体的には、ハッシュタグキャンペーンやフォローシェアキャンペーンが企業ブランドの認知度を高めることに役立っています。
③RED(小紅書)
RED(小紅書)は、中国版のInstagramと呼ばれる画像投稿SNSです。
ユーザーは若者と20〜30代女性が多く、グルメやファッション、コスメなどの類の投稿が多いです。
RED(小紅書)でエンゲージメントを高めるにはビジュアルコンテンツへのこだわりが重要になります。
また、自身の日常的な経験をシェアすることで、信頼感が生まれ、口コミやコメントにつながっていきます。
RED(小紅書)はインフルエンサーとのコラボレーションも盛んなため、KOLやKOCを活用したコンテンツもエンゲージメント効果が強いです。
④Douyin(抖音/TikTok)
Douyin(抖音/TikTok)は、中国版のTikTokで動画コンテンツ、特にショート動画に長けています。
Douyin(抖音/TikTok)はエンタメ性が高いため、視覚的インパクトと流行のミュージックの採用がエンゲージメントにつながっていきます。
また、ライブストリーミング配信機能もあるので、インフルエンサーを活用して、リアルタイムな交流の場を設けることもエンゲージメントを高めます。
エンゲージメントを向上させるための共通戦略とテクニック

中国SNSにおいてエンゲージメントを高めるにはさまざまな方法があります。
ここでは、どのSNSにおいても重要な戦略となる共通テクニックについて解説していきます。
①中国市場にローカライズする
中国SNSを使って投稿・発信をする際は、ユーザーが共感するコンテンツ作成が鍵になります。
そのため、中国ならではの文化や価値観への理解と、最新トレンドのチェックが重要です。
また、トラブルや誤解を生まないためにも中国独自のルールや規則を守りましょう。
②インフルエンサーを活用する
中国では、一般企業の広告よりもインフルエンサーが発信する広告の方が信頼度が高く、影響力を持っています。
そのため、企業ブランドの認知度を上げたり、限定キャンペーンを告知したりするにはインフルエンサーの活用が欠かせません。
自社ブランドのイメージと合うインフルエンサーを起用し、ビジュアルコンテンツの投稿やライブストリーミング配信を通じてプロモーションを展開しましょう。
③タイムリーなレスポンスを心がける
エンゲージメントを高めるには、コメントや口コミへのレスポンスの速さが鍵になります。
リアルタイムなコミュニケーションは信頼度を高めるだけでなく、フォロワーや視聴者との距離を縮めることにもつながります。
公式アカウントやインフルエンサーのアカウントからのアクションを増やしましょう。
④インタラクティブな要素を加える
フォロワーやファンとの関係をより深めるには、ユーザーも参加できるプロモーションを打つことがポイントです。
具体的には、クイズや投票、アンケート、ライブストリーミング配信コラボレーションなどです。
インタラクティブな要素を取り入れることによって、参加意識が高まったり、ユーザーの意見が反映されたりします。
参考記事:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1819100096778851667&wfr=spider&for=pc
参考記事:https://baijiahao.baidu.com/s?id=1688306174959172216&wfr=spider&for=pc
エンゲージメント向上における注意点とよくある間違い

中国SNSにおけるエンゲージメントを向上させるために、さまざまな施策を打っていると思います。
しかし、良かれと思っておこなっていることがどこかで間違っている恐れがあります。
ここでは、エンゲージメント向上においての注意点とよくある間違いについてお伝えしていきます。
①中国市場への正しい理解
まず、中国SNSを活用する際は日本で使われているSNSとの違いをおさえておきましょう。
そのうえで、中国の文化や価値観、トレンドへの理解を深めます。
また、中国は国土が広いため、地域差があったり、それぞれのSNSによってユーザーの特性が異なったりします。
憶測ではなく正しく最新の情報をもとに適切なコンテンツを発信しましょう。
②フォロワー数のみで判断
エンゲージメントを高めるにはフォロワー数が重要だと思いがちです。
もちろんフォロワー数もポイントではありますが、フォロワーは買うことができ、虚偽である恐れがあります。
そのため、コメント数やシェア数なども合わせて確認し、総合的な判断で見極めましょう。
特に、人気なインフルエンサーを起用する際には、SNSアカウントの確認のみならず過去の実績の提示も求めましょう。
③短期間での分析
SNSにおけるプロモーションは一時的なものであるため、効果を把握するには長期的な分析が必要です。
一時のキャンペーンではなく、常時のブランド認知度や信頼が重要なため、SNS戦略は長期的視点で立てましょう。
まとめ

今回は、中国SNSのエンゲージメント向上について解説しました。
中国SNSでは、それぞれのSNSによって投稿するコンテンツとトレンド、ユーザーの特性などが異なります。
インフルエンサーの活用やリアルタイムなコミュニケーション、法令やルールの遵守など、エンゲージメントを高めるために共通する戦略はありますが、SNSごとに戦略を立てることが効果的です。
フォロワー数だけでの判断や地域差を無視したコンテンツ作成、一時的なデータ分析など注意点に気を付けて、エンゲージメント向上に取り組みましょう。


